come to a deadlock -2ページ目

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携帯のアドレス帳の
封印していた貴方のページを
久しぶりに開いた

名前見ただけでドキドキ
ボタン1つ押しちゃえば
貴方と繋がるんだもん

耳が
貴方の声を求めてる
ざわざわと
胸騒ぎがしている



番号変わってない?
アタシを拒否してない?
着信見て電源切っちゃう?



押せるわけないよ
貴方との唯一の繋がり
失いたくないから

あと少しだけ
特別なフォルダに
貴方を封印

082

派手に玉砕したいし
地味に消滅してもいい

したいと思う事は
どれも後ろ向きで

まさかこんな人だとは
きっと誰も知らない

一気に粉砕したいし
徐々に壊滅してもいい

光に憧れていても
どこか後ろめたくて

まさかこんな人だとは
きっと誰も気付かない

077

そういえば
寒い時期には
想い出が無い

寒空の下で
温かい珈琲を
一緒に飲みたい

小春の日は
長閑な公園を
一緒に歩きたい

白雪の下で
着飾った木々を
一緒に眺めたい

聖夜の夜を
静かに穏やかに
一緒に越えたい

叶わない願いが
冷たく凍りついて
アイスピックで砕きたい

いまだに溶けない
氷河の心が
淋しい北海を彷徨う

074

貴方の世界に
アタシの存在は
必要ないでしょう

アタシの世界も
貴方の存在は
必要無いはずなのに

どうして
求めちゃうんだろう
どうして
恋しいんだろう
どうして

070

苦しいよ


ぴたっと息が止まって
ふっと楽になって
体がふわっと浮いて
高いところにぐいっと導かれて


楽になりたいな

067

アタシらしい生き方は
何処に在る?
貴方の隣じゃない事だけは
解ってる

貴方の思い出と
添い遂げて
死んだように
生きる

それもアリ?

066

ある場所へ
旅行に行きたいと思った
でも
行く事が出来なかった

あれ以来アタシは
心を乱して
命まで
放り投げようとした

あの場所へ行きたくても
また行けなくなったら
また心を乱して
また命を投げ出すかもしれない



だから
一生行きたくない

062

あの日
見送った

貴方の
後姿

思い出して
涙が溢れた

一緒に
飛んでいきたかった

独りに
なりたくなかった

でも貴方は
去っていった

笑顔で
去っていった

空港のロビーに
ぽつんと独り

切ないほど
広かった



嗚呼
号泣

今更
畜生

061

あの日貴方に奪われた希望
あの時貴方に与えられた絶望

アタシが求めたいもの
貴方に与えられるもの

もう
何も無い

アタシという存在も
もう要らないでしょ

アタシも要らない
アタシなんて要らない



代償を求める愛は
長続きしないから

060

貴方に質問されても
答えは決まってるし

言い訳したとしても
現実は変わらないし

感情だけ突出しても
解決には至らないし

天変地異が起きても
何も変化はしないし

傷つきたくないから
何も出来ないんだし

もう戻れない
やり直せない

貴方の選んだ道でしょ