256 | come to a deadlock

256

触れられる距離に
貴方が居るのに

届かない
叶わない

仕方ない
解ってる

貴方とアタシは
会社の同僚

それ以上でもそれ以下でも無い
それ以上にもそれ以下にもなれない

諦めたい
出来ない

切なくて悲しくて
胸がギュウギュウ泣いてる



残業を終えて
一緒にオフィスを出る

誰も怪しまない
いつもの光景

今夜も貴方の軽い誘いに
いつものように乗っかる

貴方はアタシを知ってる
アタシの気持ちもたぶん

ズルい でも 好き

「今日のオマエは頑張ったから オレのおごりー!」

アタシの目の前に
無邪気な笑顔と牛丼

お腹がギュウギュウ鳴く
なんか悔しい